ロート製薬会長の言葉

多様な観点からニュースを考える※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。詫摩佳代東京都立大学 法学部教授とりわけオミクロン株の出現以降、ワクチンに対する期待が主に先進国で過剰になり、ワクチンの負の側面が無視されすぎていると感じていたところでした。その意味で、この警告は重要です。2回接種済なら、オミクロン株に対しても重症化率はある程度抑えられる事が明らかになっています。本来、ワクチンの効果とは、重症化を抑えることですが、今やそれでは飽き足らず、あたかもワクチンによってウイルスフリーを目指しているかのようです。短期的にはベターな状態を成し遂げられたとしても、長期的にはそれなりのインパクトがあるでしょう。どこの国も今、大変ですが、ワクチンで何を目指すのか、考える冷静さが必要ではないでしょうか。山田邦雄ロート製薬 代表取締役会長これは合理的に考えてその通りの懸念だと思う。人体の仕組みは知れば知るほど驚くほど複雑精緻にできており、コロナウイルスの細胞への侵入事象一つとっても、これほど複雑なプロセスで「攻防」が繰り返されているわけで、簡単にワクチン=人体にプラス..とはならないはずだ。ましてや、ワクチンでは感染が防げないことが事実として明らかになっているにもかかわらず、これを義務化したりパスポートにしようとしているのは非常に懸念される。科学的に合理的でないことが強制するのでは、もはや民主国家とは言えない。そうではなく、あくまでも重症化を防ぎ、自己の自然免疫で克服する医療ノウハウの開発にこそ重点を置くべきだ。小黒一正法政大学経済学部 教授生命は複雑系なので、自然な懸念ですね。現在は「全てが実験段階」という意識を忘れてはいけないと思います。また、一部の例外を除き、現在の公開データでは精緻な分析が不可能なのが現状です。経済学者等でも普段から精緻な実証分析を行っている研究者もおり、医療以外が専門領域でも、個票データ等があれば深い分析ができるエキスパートも結構いるはずです。極論に走らず、議論を科学的に行うためにも、多くの研究者が分析できるよう、分析可能なデータを政府が積極的に整備しつつ、良い情報も悪い情報も開示して、冷静な議論を行う必要がありますね。

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